事業承継における経営者と後継者の心構えについて

近年、経営者の高齢化が深刻となっており、事業承継の重要性が高まっているといわれています。
そのような中で、現在の経営者及び事業承継を受ける後継者の方にとって必要な心構えについて、創新塾の高良高塾長に伺いました。

経営者に必須の「5ション」とは

私は常々、社長候補者も含めて社長業にとって大事な点として、まず「5ション」を意識すべきとお話しています。

5ションとは、

Mission(ミッション)

Vision(ビジョン)

Passion(パッション)

Decision(デシジョン)

Action(アクション)

の5つを総称したものです。

トップになる方にはこの5ションをよく「理解」すると同時に「生き切る」ことが大事かなと私は思っています。

Mission(使命・天職)

Missionは何かな?というと、これは「使命」「天職」ということになります。

ただいくら儲ける、儲かったという事に一喜一憂するのではなく、本当にこの本業を「天職として」「使命として」「自分のものとして」一生取り組んでいく。

社長や次の後継者にそれがまずないと、非常に厳しい世の中において経営は難しい、と思います。
今は経済が少し潤っている傾向ですが、必ず山あり谷ありです。

利益や売上のもっともっと前に必要なのは、やはりMissionです。
本業を使命・天職として、「この道一筋に本当に自分の人生を賭ける」という姿勢が大事です。

Vision(目標・戦略)

まずMissionがあったうえで次に大切なのは5ションのうちの2番目のVisionです。

Visionとは、夢や志だけでなく、具体的な目標やそれに対する方針あるいは戦略などを指します。

3年・5年先にどっちの方向に行くのか、という具体的なものが明確になっていないと、その場での仕事に終始してしまいます。

目標・方針をしっかり作って経営を行っていくことが重要です。

Passion(情熱)

次に大切な事はPassionです。

全社員のモデルとして社長自信が行動を起こしていくような「情熱」が絶対に必要だろうな、と思います。

私の中で好きな言葉に「一生懸命」というものがあるのですが、この言葉はただ「がむしゃらにやる」というだけのものではありません。
言葉をよく見ると、「命を懸け」「一を生きる」とありますが、この「一」とは「この道」「我が道」とういう意味です。
また、一人称の「一」として、「自分」が源泉となって命を懸けて生きるという、そういう意味であると捉える事ができます。

情熱を持って一生懸命生きないと、経営は難しいかなと思っています。

Decision(決断力)

経営者にとって最も必要なのは、Decision=決断力です。

優柔不断で迷いながらではなく、信念を持った決断により進んでいくことが大事かなと思います。

そのためには、明確な「ものさし」(判断基準)が必要不可欠ですが、その判断基準は何か?というと、「理念に合っているかどうか」という事になります。

難しくても、過去にやった事がなくても、場合によっては儲からないことであっても、理念に合っていれば思い切って挑戦してやっていく、という決断力。
これがないと経営は難しいだろうと思います。

Action(行動)

最後はAction、行動です。

誰よりも決めた事は実行する、率先垂範していくような社長でないと社員はついていきません。

ですから、社長とその後継者はそういった姿勢を常に心がける事が重要です。

⇒次回「顧客第一主義とは?」に続く

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