承認欲求に応え、モチベーションを高める!小林製薬の「ホメホメメール」ー勤務制度 離職率を減らす・改善する!社員のやる気を引き出す社内制度

社員のモチベーションを上げる方法として、様々な観点からいろいろな方法が存在します。
しかし、何も新しい観点や新しい理論に基づいた方法だけが社員のモチベーションを高める効果的な方法になるというわけではありません。
やはり時代は変わっても人間の考え方というのはそうそう変わってはいかないものです。

じつは、とても原始的な方法で多大な効果を上げた企業があります。それがあの「小林製薬」です。
今回は、そんな小林製薬の「ホメホメメール」について考えてみましょう。

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ホメホメメールとは

その柔らかな語感から、何か軽快な印象を受けますが、実は違います。
なんとこのホメホメメール、その名の通りメールでほめられるというものですが、ほめてくれるのは社長。

しかも、中小企業の様に親密な関係性のある社長ではなく、小林製薬という大企業の社長ですからそのインパクトは相当なものです。
想像してみてください、顔もよく知らないような雲の上の人間である社長から直接メールが届いた時のことを。

サラリーマンであれば、もうそれだけで冷静さを保てないような状況になってもおかしくはありません。
しかも、そこに書かれているのは、自分に対する賛辞。

さらには、ただ「よくやった」ですとか「評価に値する」と書いてあるだけではなく、きちんとどんな分野において何をやったことに対してこう評価するという具体的な事例まで書いてあるのです。

このホメホメメールの効果は、小林製薬の中で絶大だといいます。

いつの時代も人が褒められたいという気持ちは変わらない

確かにこのホメホメメール。
大企業の社長が、社員一人一人の業績をきちんと把握してほめてくれるのですから、かなり変わった制度だといえます。
しかし、よくよく考えてみれば、これが効果をもたらすことは至極当然の話といえるでしょう。

というのも、たとえ褒めてくれる人が大企業の社長でなくとも、人は褒められればうれしい生き物だからです。
人は金銭のみで動くにあらず、栄誉をもってその栄誉に報いようとさらに頑張るもの。
誰かにその存在を認めてもらって、自分という存在を肯定し受け入れてもらい、そしてそこに褒めるという、単純でだからこそわかりやすい栄誉をも与えてもらえる。

まさに、社会でずっとなされていたことであり、温故知新の制度といえます。

この制度を中小企業にどのように反映させるか

とはいえ、中小企業において、そのまま同じ事を行っても効果が薄いかも知れません。
大企業の社長からのメールだからこそインパクトがあり、そこにある名誉も大きく承認欲求の満たされ具合も、大きくなるのです。

しかし、人間の原始的で基本的な欲求を、温故知新をもってかなえるという方法は可能です。

人褒められれば喜ぶ、名誉を与えられれば報いようとする。という単純でわかりやすい人間の基本的な欲求を満たす。

そんな、時代の変化でついつい忘れられ、なおざりにされてきたこういった基本的なことを見直すという形でなら、この制度はきっとあなたの会社でも応用できるのではないでしょうか。

最もシンプルな方法としては、ちょっとした事でも「ありがとう」と感謝の意を示すのを意識する、という事があります。
これを習慣化することで、社長自身も社員を見る姿勢が変わります。
また、こまめなコミュニケーションが生まれることで、日頃の見過ごしてしまいがちな事でもきちんとわかってくれている、と社員からの信頼も高まるはずです。

応用としては、あえて本人ではなくその周りの人に褒めるという形も考えられます。
仕事をしている中で何かあると、陰で「あいつはダメだ」「こんなミスをしている」とネガティブな話をしたくなる事もあるでしょう。
しかし、そういった姿勢は長期的にみると良い結果を生みません。
本人が聞いていない所でも良い所を評価している社長の姿は社員からの信頼を得る事でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
大企業が行っている社内制度ですが、その本質を理解することで、中小企業にも応用できることがイメージいただけたと思います。
是非今日から、自社の社員をどう褒めるかを考えてみてください!

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